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彼との出会いは夕方の駅のホームだった。

 

夕方の駅のホームは帰りの学生であふれかえっている。

その日もそうだった。

公立の中堅高校の普通科に通っていた私は、工業高校や商業高校の制服を見て

「この人達はもう何かに特化しているんだな」

と考えるのだった。

 

いつも通りの夕方の駅のホームにいつも通り電車が入ってきた。

しかしいつも通りではない事態が起きた。

 

私と同じ年くらいの男子学生が、私のすぐ隣から入ってきた電車の前に今にも飛びだそうとしていた。

 

「危ない!」

 

慌てて私は男子学生の腕を引っ張った。

引っ張った直後ホームに電車が入ってきた。

 

私は周囲の人がこちらに視線を向けているのを感じていた。

正直、ものすごく恥ずかしかった。

 

飛びこもうとしていた男子学生は私の方に顔を向けた。

横から見た感じでは同い年くらいに見えたが、顔を見ると中学生くらいに見えた。

 

男子学生は呆然と私の顔を見ており、「何で止めた」とか言いそうな訳でもなく、ただ頭上にクエスチョンマークを大量に浮かべているように見えた。

 

何から話しだせばいいのか分からず、とりあえず私はその男子学生の腕を引っ張ったまま、電車に乗った。

 

電車に乗ると男子学生はパクパクと口を動かして、

「あの……僕、電車に乗ったら帰れないんですけど」

と、言った。

 

そんなこと言われても、と私は思った。

 

「じゃあ、あんた家どこなのよ」

私はちょっとイライラしてきていた。

 

「ありません」

 

それがその男子学生の答えだった。

 

 

 

続く





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